この記事は、化学的なpHインジケータに関するものです。 音楽家については、Universal Indicator (collective) を参照。
万能指示薬とは、複数の化合物の溶液からなるpH指示薬で、広い範囲のpH値にわたっていくつかの滑らかな色の変化を示し、溶液の酸性またはアルカリ性を示すものである。 市販されている万能pH指示薬はいくつかあるが、多くは1933年に山田が特許を取得した処方を変形したものである。 この特許の詳細は、Chemical Abstracts誌に掲載されている。 また、山田式万能指示薬の実験については、Journal of Chemical Educationに記載されている。
万能指示薬のロール紙
万能指示薬の色
万能指示薬は通常水、1-プロパノール、フェノールフタレンナトリウム塩、水酸化ナトリウム、メチル赤、ブロモチモール青1N塩、チモール青1N塩から成るが、このうち1N塩を水酸化ナトリウム塩に、1N塩をフェノール青1N塩に、1N塩をチモール青1N塩に置き換える。 万能指示薬を加えた後の溶液のpHを示す色。
pH range | 説明 | 色 |
---|---|---|
< 3 | ストロングレベル 酸 | 赤 |
3-6 | 弱酸 | オレンジまたは黄 |
7 | ニュートラル | グリーン |
8-11 | 弱アルカリ | ブルー |
> 11 | 強アルカリ | 紫または藍 |
黄から赤の色は、酸性溶液を示します。 青から紫はアルカリ、緑は中性であることを示します。
指示薬 | 低pH色 | 高pH色 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
Thymol blue (first transition) | Red | 1.2 – 2.8 | Yellow | |||
Methyl orange | Red | 3.2 – 4.4 | Yellow | |||
Methyl red | Red | 4.8 – 6.0 | Methyl Orange | Red | 3.2 – 6.0 | Yellow |
Bromothymol blue | Yellow | 6.0 – 7.6 | Blue | |||
Thymol blue (second transition) | Yellow | 8.0 – 9.0 | Bromothymol blue | 6.6 – 8.06 | Blue | |
Colourless | 08.3 – 10.0 | Fuchsia |
pH1~14で色が異なる広域試験紙も用意しています。 カラーマッチングチャートは、テストストリップをご購入いただいた際にお渡ししています。