小児および青年期におけるオスグッド・シュラッター病(OSD)

病名

オスグッド・シュラッター病(OSD)とは、活発で成長期の子供(通常9~13歳)における膝前方のコブに限局した痛みのことを指します。 この隆起は、脛骨結節(または脛骨結節)と呼ばれる骨の突起で、膝蓋腱が脛骨の上端と接する部分に生じます。


子供の膝の側面図(側面から見た図)。
(Created by Tonnie Warfield, RN)

この症状に「病気」という言葉が含まれているのは、実は誤解を招きやすいのですが、これは「病気」ではなく、使いすぎ症候群なのです。

症状

症状としては、脛骨結節上の痛みと腫れがあり、活動時に悪化し、安静時に改善する。 通常、膝をついたり、膝を曲げたり、完全に伸ばしたりする動作(走ったり、しゃがんだり)で痛みが生じます。


膝前面の脛骨結節上の炎症性隆起

原因

繰り返しの活動により、膝蓋腱は脛骨結節への付着部で刺激を受けて炎症が発生します。 この反復運動は、子どもの骨の成長の加速と相まって、腱の挿入部に牽引を引き起こし、上の画像の膝下の大きな「隆起」に見られるような骨隆起の形成を促します。 医師は、症状の持続期間や、痛みを悪化させるもの、軽減させるものを知りたがります。

治療

治療目標は、子供を活動的に、しかし痛みのない状態に保つことです。 時には症状を軽減するために安静が必要な場合もあります。 部分的な安静は必ずしも治癒を意味せず、後年の再発は治療が困難となる場合があります。 通常、オスグッド・シュラッター病は6〜18ヶ月で完治します。 手術が必要になることはほとんどありません。 小児整形外科医は、どのような活動が適切かを判断するのに役立ちます。 治癒期間中は、イブプロフェン(モトリンまたはアドビル)が腫れと痛みを抑えるのに役立つかもしれません。 運動後、痛みのある部分に氷を当てると効果的です。

痛みが引かない場合は、ギプスや装具が勧められることもあります。 また、ストレッチや筋力アップのための理学療法エクササイズも効果的です。 痛みがなくなっても骨の隆起は残りますが、徐々に活動を再開することができます。

投稿者:とものり 2011/4/25

Authors

Julia Munn Hale, PA-C, MHS
Senior Clinical Research Coordinator, Pediatric Orthopaedics
Hospital for Special Surgery

Shevaun Mackie Doyle, MD
Associate Attending Orthoped Surgeon, Hospital for Special Surgery
Associate Professor of Orthopedic Surgery, Weill Cornell Medical College

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