The problem of pain: オピオイド使用障害患者におけるトラマドールとブプレノルフィンの相加的鎮痛効果

Background: オピオイド使用障害でブプレノルフィン治療(BT)を受けている患者の痛みの最適な治療法に関する発表文献は乏しい。 この症例報告により,トラマドールがBT中の患者の疼痛に対して有効な治療選択肢となり得ることを示すとともに,今後の臨床試験を奨励することを目的とする。 症例:患者は56歳の白人男性で、アヘン使用障害の既往があり、ブプレノルフィン/ナロキソン8/2mg 1日2回(BID)治療を受けており、物質使用障害を併発する患者を専門とする外来一般精神科クリニックで経過観察中である。 この患者は,オピオイドからの断酒を維持しているものの,変形性関節症に続発する急性・慢性疼痛に苦しみ続け,杖をついての歩行が続いていた. 患者は、外科的手術を待つ間、主治医(PCP)により急性痛のためにトラマドール50mg 1日3回(TID)の投与を開始された。 ブプレノルフィン/ナロキソンによる鎮痛効果が報告されたが、投与間隔が十分でなかったことを指摘した。 トラマドールの追加使用により、副作用や離脱症状もなく、痛みがさらに改善し、日常生活機能も向上したと報告した。 考察 現在、BT患者の疼痛管理として推奨されているのは、オピオイド使用障害の治療のためにアゴニスト薬を継続しながら、BT療法の中止および/または補助的なオピオイド鎮痛薬(ブプレノルフィン/ナロキソンの追加を含む)を追加することである。 しかし、この問題を検討した文献がないため、どの薬剤を使用するかを決定することは困難である。 今回のケースでは、ブプレノルフィンとトラマドールの併用により、鎮痛作用の相加性が示された。 トラマドール併用BT患者における疼痛測定の変化を他の鎮痛補助薬と比較してさらに理解するためには、無作為化対照試験を実施する必要がある。

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