あのYouTubeの動画をご覧になった方は、C-G-Am-Fというコード進行の曲がたくさんあることをご存知でしょうか? コード進行は、よく踏まれた道を進むのもいいのですが、時にはもっと冒険してみるのも楽しいものです。
その前に、もしあなたが和声について少しでも知っているなら、重要なのはコードそのものではなく、そのコードが置かれているキーとの関係であることを知っているはずです。 その C メジャー・コードがトニック(コード I)かドミナント(コード V)か、あるいはまったく別のものかどうかが、より大きな進行の中で C メジャー・コードに意味を与えるのです。
この考えがまったく初めてであれば、続ける前に、こことここがどう機能するかを学ぶことを強くお勧めします。
そうでなければ、この記事で紹介する例はハ長調かイ短調であることを知っておいてください。でも、他のキーで進行を使えるように、標準のローマ数字表記ですべてのコードにラベルをつけておきます。 言い換えれば、ローマ数字(IからVII)は、コードがスケールのどの度に基づいて構築されているかを示し、大文字(例:I)はコードがメジャーであることを示し、小文字(例:vi)はコードがマイナーであることを示しています。
転回
コード進行を豊かにする最も簡単で効果的な方法のひとつは、転回を使用することです。 ほとんどの場合、コードはルート・ポジションと呼ばれる、ルート(コードの文字名)をベース音とするポジションで表示されます。 例えば、Cメジャー(C, E, G)の場合、Cがベース(最低音)になります。
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しかし、コードの中の他の音をベースにして、反転コードにすることもできます。
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(コード名をスラッシュ表記しているのがわかると思いますが、最初の文字がコード名で、スラッシュ以降の文字がベース音(ルート以外の音)を表します。
実際のところ、曲作りで第2転位のコードはあまり見かけませんが、第1転位のコードはよく見かけるだけでなく、たまに入れるととても効果的です。
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上の例を弾いてみると、いかに転回コードが落ち着きのない、未解決な進行を維持しているかがわかると思います。
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転回コードを使用するもうひとつの理由は、ベースラインを滑らかにしたり、その形をより面白くしたりすることです。 拙著『The Art of Songwriting』で述べているように、ベースラインを第2のメロディと考え、それが単独で、またボーカルのメロディの上に乗ってどのような輪郭を作るかを考えるのがよいでしょう。
ここに例があります。
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これを演奏すると、私が何を言いたいかわかるでしょう。2番目のコードで反転を使用すると、両側のCとAマイナーコードが、生意気にBベース音ときれいに接続されるのです。 もちろん、このコード進行を通常のGコードで演奏しても、十分に機能します。
実は、これが重要な考え方につながるのですが、a) この記事で紹介するツールはあくまでもツールであり、他のツールと同様に、常に使いたいとは思わないでしょう。 ハンマーがあるからといって、ピクチャーフックに釘を打つのに使うとは限りません。
いずれにせよ、これらすべてのテクニックをマスターするということは、それらが生み出す種類の効果を生み出したいときに、それらがあるということです。 もし、あなたの曲が大胆で、弾むような、そして、地に足の着いたものにしたいのであれば、ルートポジションのコードにこだわることです。 もっと繊細で落ち着きのない、そして未解決のサウンドを作りたいのであれば、反転コードを1つ2つ入れてみるとよいでしょう
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