水槽の水がきれいに見えても、底質を少しかき混ぜると、デトリタスの多さに愕然とすることがあります。 魚に餌を与えると、餌の粒が底に落ち、腐敗します。 一方、食べた餌はやがて尿や糞として水中に戻され、これもまた水質悪化の問題に拍車をかけています。 最終的にこれらの老廃物は、砂利の中の固形物としても、硝酸塩やリン酸塩などの溶存化学物質としても、水槽内に蓄積されます
また、水換えが必要な理由は、老廃物だけではありません。 水中の微量元素やミネラルは、水質の安定と魚にとって重要です。 微量元素は時間の経過とともに使い切られるか、ろ過されてしまいます。水換えで補わなければ、水のpHが低下してしまいます。 さらに、微量ミネラルが不足すると、魚の活力や健康状態、水中のアンモニアを除去するバイオフィルター・バクテリアに悪影響を及ぼします。 定期的に新しい水を与えることは、魚にビタミンやミネラルを与えて丈夫で健康にすることと同じです。
硝酸塩とリン酸塩のゴミ
目に見えるゴミのほかにも、硝酸塩やリン酸塩という見えない自然のゴミが副産物に蓄積されます。 これらは魚に慢性的なストレスを与え、病気にかかりやすくします。 また、高濃度の硝酸塩は幼魚の成長を阻害し、成魚の正常な生殖を妨げます。 また、硝酸塩とリン酸塩は藻類の繁殖を促進し、肥料のような効果もあります。
水換えの頻度
水換えは通常の水槽メンテナンスの一部であるべきですが、頻度は水槽のサイズと魚の数によって多少異なります。 小型で飼育数の多い水槽は、大型で飼育数の少ない水槽よりも頻繁な水換えが必要になります。
目安としては、毎週10~15%の水を換えることです。
目安としては、毎週10~15%の水換えをします。
蒸発のための補充
水槽に水を入れることは、水を交換することと同じだと思うかもしれませんが、そうではありません。 水を足すだけでは老廃物が取り除かれないので、水換えは手を抜かないようにしましょう。 水位が下がっているのを確認したら、砂利掃除機で水槽の砂利を掃除してさらに水を取り除き、新鮮な脱塩素水を水槽に足して適正な水位に戻してください。