慢性腰痛に対するデュロキセチンの評価|クリニシャンレビュー

Commentary:

CLBP は難しい問題です。 治療には一般的に、アセトアミノフェン、NSAIDs、オピオイド、補助鎮痛剤などの鎮痛剤と、ストレッチ、運動、理学療法などの物理的様式が含まれる。 NSAIDsの副作用やオピオイドの中毒の危険性が認識されるようになり、デュロキセチンのような鎮痛補助薬の使用はますます重要となってきています。 このため、デュロキセチンはCLBPを対象とした二重盲検無作為プラセボ対照試験で研究され、良好な結果を示しています。3 もし、痛みの重要な要因として中枢性感作があると思われる患者を事前に特定できれば、デュロキセチンを含む補助的鎮痛剤で効果的に痛みを治療できる可能性が高くなるかもしれません。 今回のポストホック解析では、複数の部位に痛みがある患者さんは、腰痛だけの患者さんよりもデュロキセチンに反応する確率が高く、2週間以内に何らかの反応があった患者さんは、投薬開始後2週間以内に反応がなかった患者さんよりも長期的に反応する確率が高いことが示唆されています。 このデュロキセチンの奏効の可能性を予測する能力は、一般的ではあるが治療が困難なこの疾患に対する治療法を選択する上で臨床的に有用であると考えられる。 -Neil Skolnik, MD

  1. Clauw DJ. 慢性運動器痛の診断と治療は、その根底にあるメカニズムに基づく。 ベストプラクティス・クリニック・リウマトール。 2015;29(1):6–19. doi:10.1016/j.berh.2015.04.024.
  2. Phillips K, Clauw DJ. 慢性疼痛状態における中枢性疼痛メカニズム – もしかしたら、それはすべて頭の中のことかもしれない。 Best Pract Res Clin Rheumatol. 2011;25(2):141-154. doi:10.1016/j.berh.2011.02.005.
  3. Skljarevski V, Desaiah D, Liu-Seifert H, et al. 慢性腰痛患者におけるduloxetineの有効性と安全性. Spine (Phila Pa 1976)。 2010;35(13):E578–E585. doi:10.1097/BRS.0b013e3181d3cef6.

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