アナスタシア(ミュージカル)

PrologueEdit

1906年、ロシアのサンクト・ペテルブルク。皇太后マリア・フェオドロヴナは、祖母がフランスのパリに引っ越すことを悲しむ末の孫娘、5歳の大公女アナスタシアを慰めている。 皇太后は旅立つ前に、アナスタシアに餞別としてオルゴールを贈る(「プロローグ:12月に一度」)。 11年後、アナスタシアが家族と舞踏会に出席していると、ボリシェヴィキが宮殿に侵入してきた。 ロマノフ一家が逃げ出そうとする中、アナスタシアはオルゴールを取り出そうとするが、銃で撃たれ、他の家族とともに捕らえられる(「ロマノフ家のラストダンス」)。 その後、皇太后はパリで一族全員が処刑されたという知らせを受ける。

Act IEdit

1927年、現在ロシアを支配するボルシェビキの将軍グレブ・バガノフは、今は貧しいサンクト・ペテルブルクがレニングラードと改名し、明るく平和な未来を約束すると暗いロシア人に発表する。 ロシア人たちはこの変更に抗議するが、アナスタシアがボルシェビキの攻撃から生き延びたかもしれないという噂を聞いて高揚する。 その噂を聞いた二人の詐欺師、ハンサムな青年ドミトリーと元宮廷人のヴラド・ポポフは、「史上最大の詐欺」を思いつく。皇太后から金を引き出すために、純真な少女をアナスタシアに仕立て上げるのだ(「サンクト・ペテルブルグの噂」)<6837><2095>ドミトリーとヴラドは、廃虚となったユスポーフ宮殿内の劇場でこの計画のオーディションを行い失敗した。 ドミトリーとヴラドは、廃墟となったユスポフ宮殿の劇場で、この計画のオーディションを行うが、落選。 ドミトリーとヴラドは、アーニャが記憶喪失で自分が誰なのか覚えておらず、過去の記憶もほとんどないと説明し、心を奪われる(「In My Dreams」)。 その記憶喪失とアナスタシアに似ていることに驚いた二人は、アーニャを詐欺師として選び出す。 3人の辛辣な女優がアーニャ、ドミトリー、ヴラドの企みをグレブに報告するが、グレブは彼らを退け、アーニャを立件する(「The Rumors Never End(噂は終わらない)」)。 宮殿に戻ったヴラドとドミトリーは、歴史や食事、踊りのレッスンを通して、気性の荒いアーニャをアナスタシアになるように仕立てる(「Learn to Do It」)。

グレブはアーニャの逮捕を命じ、彼女はネフスキー通りの彼の事務所に連れて来られる。 将軍は少女を尋問し、アナスタシアのふりをすることの結果について警告する。 そして、アナスタシアは本当に死んだのだと説得する。 彼は、自分の父親がロマノフ家を狙撃した兵士の一人であり、グレブは少年時代に銃声と家族の悲鳴を聞いたことを明かす。 しかし、グレブはアーニャが「ロマノフの目」を持っていることに気づき、アーニャが本当にアナスタシアかもしれないと気づく。 ドミトリーと再会したアーニャは、昔の詐欺師たちにからかわれ、襲われ、それを撃退する(「ネヴァの流れ」)。 ドミトリーはアーニャの格闘術に感動し、初めて心を開き、サンクトペテルブルクの路上で過ごした幼少時代と、孤児として自分の面倒を見なければならなかったことを話す(「My Petersburg」)。 ドミトリーは彼女を信頼し始め、開け損ねたオルゴールを見せる。それが皇太后からアナスタシアに贈られた思い出の品であることを知らないドミトリー。 アーニャは簡単に風穴を開け、何年も前の皇帝の舞踏会(「Once Upon a December」)など、自分の過去をぼんやりと思い出すようになる。 このエピソードの後、アーニャはこれまで以上にパリに行く決意を固めるが、ドミトリーは列車の切符を買うお金が足りないと告げる。 そして彼女は、自分の一番大切なもの、数年前に発見されたときにドレスに縫い付けられていたダイヤモンドを渡す(「A Secret She Kept」)。

駅でイポリトフ伯爵はアーニャをアナスタシアと認め、彼女の手にキスをする。 パリ行きの列車に乗り込むと、イポリトフ伯爵は皆を率いてロシアへの別れの祈りを捧げる(「Stay, I Pray You」)。 汽車の中で、アーニャ、ドミトリー、ヴラドは、パリで何を成し遂げたいかを考える。 アーニャは自分がアナスタシアであることを知りたい、ドミトリーは金が欲しい、ヴラドは不倫関係にあった皇太后の侍女リリー・マレフスキー・マレビッチ(1997年のアニメ映画では「ソフィー」)を取り戻したい(「We’ll Go From There」)、など。 イポリトフ伯爵は列車に不法乗車したため、警察に射殺される。 ロシアで指名手配中のアーニャ、ドミトリー、ヴラドを警察は追うが、全員列車から飛び降り、辛うじて捕まりはしなかった。

ロシアを徒歩で移動中、グレブは、アーニャが本物のアナスタシアであれば尾行して殺せという命令を受ける(「旅の続き」)。 グレブはその任務を承諾するが、アーニャへの恋心を自覚し、自分の心を問う(「Still」)。 アーニャ、ヴラド、ドミトリーはついにフランスに到着し、パリに向かう中で、アーニャは自分が何者であるかをついに発見できるのではと勇気を奮い立たせる(「過去への旅」)<6837><858> 第二幕 編集

パリに到着したアーニャとヴラド、ドミトリーは街の光景や音に圧倒され(「パリが鍵を(あなたの心の)持っている」)ます。 ヴラドとドミトリーが一人旅に出ると、アーニャはアナスタシアの祖父の名を取ったポン・アレクサンドル3世橋を訪れ、強い絆を感じる(「Crossing a Bridge」)。

老いた皇太后マリー・フェオロヴナは、アナスタシアを模した人々の手紙を読み、失意の中、アナスタシア探しの望みは絶たれる(「Close the Door」)。 グレブがパリに到着すると、リリーは裕福で高貴なロシア人が昔のロシアを回想するネヴァ・クラブでパーティーを開く(「昨日の国」)。 リリーは、恋人時代に宝石を盗まれたことに腹を立てていたヴラドと再会する。 二人はスキャンダラスなロマンスを再燃させ、ヴラドはアーニャを翌週のバレエで太后に会わせるよう説得する(「伯爵夫人と庶民の暮らし」)。 しかし、ヴラドは誤ってバレエのチケットを落とし、それを聞きつけたグレブが二人のチケットを拾う(「Land of Yesterday Reprise」)。

ホテルで、アーニャはロマノフ家の処刑の悪夢にうなされる(「A Nightmare」)。 ドミトリーは彼女を慰めながら、幼い頃パレードでアナスタシアに頭を下げた話をする。 アーニャはそのことを鮮明に覚えており、二人はアーニャが本当に大公妃アナスタシアであることに気づく(「In a Crowd of Thousands」)。

バレエでヴラドはアーニャとドミトリーが恋に落ちていることを疑い、二人が一緒になれないことに心を痛める(「Meant to Be」)。 白鳥の湖」の上演中、アーニャは太后を見かけ、彼女のことを思い出す。 太后もアーニャを見て、彼女を認識するが、否定に固執する。 ドミトリーとグレブ(アーニャを撃つかどうかで葛藤)は恋愛感情を振り返る(「バレエの四重奏」)。

バレエの後、リリーもアーニャをアナスタシアと認め、すぐに太后のもとに連れて行く。 ドミトリーは面会を心待ちにし、自分がアーニャに恋していることを自覚するが、彼女を家族のもとに行かせなければならないことを知る(「勝利のためにすべて」)。 アーニャは太后から、ヴラドとドミトリーが自分を利用して金儲けしようとしていることを聞き、激怒してその場を立ち去る。 アーニャが立ち去ると、ドミトリーは皇太后を待ち受ける。 マリーは冷たくあしらうが、ドミトリーは無礼にも彼女を制止する。 ホテルに戻ったアーニャは荷造りを始めるが、ドミトリーの勇気に感銘を受けた皇太后が彼女に機会を与えるために来たと言い、邪魔をされる。 アーニャは太后の冷酷さにショックを受け、自分はアーニャが覚えているようなナナではない、と言い切る。 太后は怒ってアーニャの過去やロマノフ家のことを問いただすが、アーニャはこの20年で自分がどうなったかを振り返るように迫る。 アーニャはふと、太后が自分を置いてパリに向かった夜のことを思い出す。 アーニャがオルゴールを出して子守唄を歌うと、皇太后はようやくアーニャが本当にアナスタシアだと気づき、20年ぶりに再会した二人は抱き合う(「Once Upon a December Reprise」)。 皇太后は人前に出る前に、ドミトリーが結局報酬を受け取らなかったことをアーニャに告げ、彼への尊敬の念を露わにする。 王女として生きていくことに不安を覚えるアーニャに、皇太后は「どんな道を選んでも、二人はずっと一緒だ」と言い切る。 ドミトリーに恋をしていることを知ったアーニャは、彼を追いかけようと決意する(「Everything to Win Reprise」)。 アーニャが帰ろうとすると、グレブが忍び込んできて、二人を部屋に閉じ込めているのが見える。 そしてグレブは、父の使命を果たすために彼女を殺さなければならないと言う。 アーニャは家族が殺された日のことをはっきりと覚えており、恐れもなく、家族と一緒になるために自分を殺せと彼をなじる。 父の恥を忍び、感極まったグレブは、アーニャを殺すことができない(「Still/The Neva Flows Reprise」)。 アーニャはグレブを慰め、二人は休戦する。

ブラド、リリー、宮殿の職員はアーニャを探し、皇太后はアーニャが今いるべき場所にいることを知り、喜びを感じる。 皇太后とグレブは、アナスタシアの噂はこれで打ち止め、発見者の報酬は慈善団体に寄付すると国民に発表する。 アーニャはアレクサンドル3世橋でドミトリーを見つけ、そこで二人は抱擁を交わす。 ロマノフ一族の霊がアーニャとドミトリーの人生を祝福する中、二人はパリを後にする(「フィナーレ」)

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